敵わない美

しばらくの間
想像の中に住み着いていたものを
外へ押し出した

ようやく集った 後のことだった

視点が変わる時 新たなものの見え方 その瞬間 深く沁みて 永遠の軌跡となる

朝の日の光 火と水のダンス 細かな粒子 ゆらめき 見えないもの 流れ 動き 意識へ繋ぐ

そういった掴みにくいものがわたしのテーマなのかもしれない

それに気付いた時 自然と涙が出て 胸に込み上げるものがあった

あたたかい心のまま
しばらく時を共にして
心地よい気を放つ御神木へ
樹齢800年の大楠と千年杉
根元に落っこちていた
楠の太い木皮を少し持ち帰り


大切に染めよう

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