左 鴨川の枇杷
私の身体に合うと知って
父母が庭の枇杷の葉を採取し
裏毛もきれいに取り除き
干した枇杷の葉
山程持たせてくれた
愛の山
少量を
ダイニングのカーテン用に
染めているところ
こちらは鉄媒染
板締めしたところは
淡く
素の枇杷ピンク
右 わが家の枇杷の生葉
陰極まりて陽に転ずる
谷は明るく
アルミ媒染
沈みゆく時も光を感じ
登りゆく時も闇を感じ
陰陽のバランス
天然のフィトカリは
色々が混じり合い有機的
綿の下処理も天然
枇杷の染液にも
何も足さずありのままに
荒れた手を浸す
乾燥葉より生葉の方が赤み強い
染め上げる頃には
染液は無色に
気持ち良い染め
本物の色は
染め上がりの色ではない
と先生
桜も薄く染め上がっていたのが
一年経つと濃く赤みが増していた
最近はその
色の変化のおもしろさを感じている
染めの合間に
カブを漬けたり
ビーツのクリームシチューを作ったり
色々な天然ピンクに癒される日