6月振り返り①
我が子も通う小学校の4年生のクラスへ
草木染のゲストティーチャーとしてお招き頂き
2週に渡り草木染の楽しさや良さを体験してもらう
大変貴重な経験をさせていただきました。
第1回目6/20は、
最近小学校の全学年?がそれぞれ行っている、
「まちたんけん」の一環で、ATELIER MUKTAの庭まで草木染見学に訪れました。
車輪梅や菊の染めを、実際に少しだけ体験してみたり、
庭の大きな甕の中でつい数日前に建ったばかりの、
天然灰汁醗酵の藍染で、板締め絞りを施した藍染見学。
それぞれ染めた布を開いた瞬間歓声が上がりました。
煮出している植物から色が出てきたよ!
いい香りがしてきた!
どんな植物でも染まるの?どの部分で染めるの?
青に染まる植物は何?どんな布でも染まるの?
自分の着ている服でもできる?学校でやれるかな?
自分でやってみたい!先生学校でやろう!
本当にたくさんの質問や意見が聞こえてきて、
次々沸く疑問を答えに変換して行動への流れを子供達自ら作っている。
子供の力ってやっぱりすごいなぁ!
翌週6/27は、調理室で草木染実習。
せっかくだから染材料は、子供達の身近な葉山の植物で。
学校に今至る場所でむくむくっと育っている雑草を、前日沢山引っこ抜きました。
それは、秋に黄色い小さな花を咲かせるセイタカアワダチソウです。
よく花粉症で嫌われるブタクサに間違われるけれど、
北アメリカ原産キク科の多年草
体内の毒素を流し出したり、皮膚の炎症を抑える強力な働きがあり、染料としても大変優れています。
草木染の歴史、縄文時代から現代に至るまで。
合成染料の工業化。天然染料、手仕事など衰退した事。
環境や人間への影響。資源循環型社会へ。
子供達に伝えたいお話をしてから実習に入りました。
お話している間煮出していたボウルの液が、みるみる発色の良い黄色へと変化して行きその変化も楽しみました。
その間、3種類の板締め絞りの中から選んで自分で絞りを施しました。
出来上がった染液の中へ投入すると徐々に布の色が変化して行く様子や湧き上がる香も楽しみました。
媒染剤2種類もどちらか選びました。
最後に小さな手で絞りをほどいて開く時の喜び!
何人も見せに来てくれて、全く同じにはならないそれぞれの模様が一人一人の個性として表現された様で、
全てが並んだ時それぞれが調和して有機的なパターンが見えた様でとても美しかったです✨✨✨
学校もどんどん躍動的に変化しているのを感じて嬉しかった。
子供たちが伸び伸び自由に自分のワクワクで生きられる環境を、
先生と共に地域の大人たちが繋がって温かく見守って行きたいなと思いました。
ちなみに、小学4年生の夏休み、
「合成着色料と天然着色料」をテーマにした自由研究で、
毛糸を染めたりしたのが、唯一全校生徒の前で発表した思い出、ここへと繋がりました。